近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)は、和歌山キャンパスのカフェテリアに紀州材を使用したテーブルとイスを導入する。学生・教職員が木のぬくもりを感じながら快適に過ごせる環境を整備するとともに、和歌山県の優れた資源について愛着と理解を深め、さらに地元産業にも貢献することを目的としている。この取組は、和歌山県の「公共施設等木造木質化支援事業補助金」を活用して行われる。
これまで和歌山キャンパスのカフェテリアに設置されていたテーブル・イスは、経年による老朽化が目立ち、規格も統一されていない部分がみられた。
そこで、カフェテリアのテーブル・イスを新しくするにあたり、和歌山キャンパスがある和歌山県紀の川市産の紀州材を使用したテーブル40台、イス160脚を導入することとなった。学生・教職員が、普段のキャンパスライフで地元が誇る紀州材に親しみ、木のぬくもりを感じながら食事やコミュニケーションがとれる環境を整備するもの。
同大では、紀州材を積極的に採用することで、学生が地元の優れた資源について愛着と理解を深めるとともに、地元産業の振興にも貢献したと評価している。
和歌山県は県土の約77%を森林が占め、紀の国は〝木の国〟とも呼ばれ、優れた木材を生み出すことで知られている。「紀州材」とは、和歌山県内の森林で生産され、和歌山県内で製材加工された木材および木材加工品で、香り、強度、色合い、美しい年輪などから住宅建築用材として多く使用されている。