□ポイント■
〇なら近大農法(ICT農法)を用いた最新の農業を学び、次世代農業の担い手を養成
〇「実学教育」を理念に掲げる大学として、農学部生が農業の6次産業化を「実学」で学ぶ
〇近畿大学と三郷町の包括的連携協定によって、町の活性化を目指す
近畿大学農学部(奈良市)と㈱農業公園信貴山のどか村(奈良県生駒郡三郷町)は、なら近大農法(ICT農法)を用いたメロンの実践栽培を産学連携で行っている。11月16日には、農学部農業生産科学科でメロン栽培を学んだ学生が、信貴山のどか村内のICT設置温室で育てた『のどか村天空メロン』の収穫と実践販売を行った。
近畿大農学部は、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や、「休耕地」や「耕作放棄地」の増加といった社会問題を解決するため、奈良県と連携して〝農の入口〟モデル事業を展開。平成30年(2018年)4月からICT(情報通信技術)農法を利用した「なら近大農法」を用いてメロンの栽培管理方法の確立を目指している。
平成31年(2019年)3月からは、近畿大農学部農業生産科学科アグリ技術革新研究所の野々村照雄教授が中心となり、㈱農業公園信貴山のどか村で、奈良県内で初めてなら近大農法(ICT農法)を用いたメロン栽培を行ってきた。
今回は、近畿大学農学部の実習でメロン栽培のノウハウを学んだ学生が『のどか村天空メロン』を収穫し、のどか村内の売店で販売実習を実施。「実学教育」を理念に掲げる大学として、農学部生が農業の6次産業化を「実学」で学ぶ機会とした。