■ポイント□
〇奈良キャンパス内のICT設置温室で農学部生が栽培・収穫した『近大ICTメロン』を使い、人気洋菓子店とオリジナルケーキ開発
〇農学部生は最新のICT設置温室で近大ICTメロン栽培のノウハウを学ぶ
〇「実学教育」を理念に掲げる大学として、農学部生が農業の6次産業化を「実学」で学ぶ
近畿大学農学部(奈良市)は、人気洋菓子店シェ・アオタニ(大阪府東大阪市)と共同で、学生が「なら近大農法」(ICT農法)で栽培した『近大ICTメロン』使用のオリジナルケーキを開発した。昨年大好評だった「幸せを運ぶメロンケーキ」シリーズの第2弾として、7月8日から、「近大ICTメロンケーキボトル」を期間・数量限定で販売する。
近畿大農学部は、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や休耕地・耕作放棄地の増加などの社会問題を解決するため、奈良県と連携して「農の入口」モデル事業を展開し、「なら近大農法」(ICT農法)を利用した栽培管理方法の確立を目指している。
一般的に、農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされている。農作物の栽培に必要な温度調整などの管理にICT(情報通信技術)を導入することで、農業初心者でも容易に栽培管理することが可能となる。
平成29年度(2017年度)から農学部農業生産科学科(アグリ技術革新研究所兼務)の野々村照雄教授が中心となり、農学部生とともに「なら近大農法」を用いて『近大ICTメロン』を栽培している。
メロンそのものの味を満喫
今回販売する「幸せを運ぶメロンケーキ」シリーズ第2弾の「近大ICTメロンケーキボトル」は、『近大ICTメロン』をふんだんに使用し、ココナッツムースやメロンゼリーなどとともに、いま人気のスイーツボトルに詰めたもの。上から1層目がココナッツムース、2層目がメロンゼリー、3層目が生クリームとスポンジの3層構造になっており、それぞれの食感を楽しむことができる。また、メロンを丸くくり抜いたものがぎっしり10個入っており、人工着色料や香料も一切使用していないため、メロンそのものの味を満喫できるという。