□ポイント■
〇「きたまちといろ」に出展し、農学部生が近大ICTメロンについての情報発信や地域交流を図る
〇農学部生が来場者にアンケート調査を実施し、奈良きたまちエリアの活性化のヒントを探す
〇「実学教育」を理念に掲げる大学として、農学部生が農業の6次産業化を「実学」で学ぶ
近畿大学農学部(奈良市)は9月9日か15日まで、近鉄奈良駅から北側一帯の奈良きたまちで実施されるイベント「きたまちといろ」の「といろ市」に出展し、未来型農業についての情報発信や地域交流を図る。農学部生が、奈良キャンパス内のICT設置温室で「なら近大農法」で実践栽培した「近大ICTメロン」とその関連商品を紹介し、来場者にアンケート調査も行う。
近畿大農学部は、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や、「休耕地」や「耕作放棄地」の増加といった社会問題を解決するため、奈良県と連携して「農の入口」モデル事業を展開し、「なら近大農法(ICT農法)」を利用した栽培管理方法の確立を目指している。
一般的に、農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされている。農作物の栽培に必要な温度調整などの管理機能にICT(情報通信技術)を導入することで、農業初心者でも容易に栽培管理することが可能となる。
平成29年度(2017年度)から農学部農業生産科学科(アグリ技術革新研究所兼務)の野々村照雄教授が中心となり、農学部生とともに「なら近大農法」を用いて「近大ICTメロン」を実践栽培してきた。
今回は、きたまちといろ実行委員会が主催し、奈良市きたまちエリアで開催されるイベント「きたまちといろ」で、近大ICTメロンの実践栽培とその商品開発の取り組みについて農学部生がわかりやすく紹介する。
また、来場者を対象に、きたまちの小規模店舗での新たな商品やメニュー開発に関するアンケート調査を実施し、奈良きたまちエリアの活性化のヒントを探す。