豊橋技術科学大学では、被接種者と接種スタッフの省力化・効率化を目的とした新型コロナワクチン接種支援システムを開発した。予診票入力のオンライン化を行うとともに、接種時でも予診票の提示をスマートホン上のQRコードを用いて非接触で行えるようにした。10月1日(2回目接種・1日目)に実施した豊橋技科大での新型コロナワクチン大学拠点接種で、その動作を確認するとともに、10月8日(2回目接種・2日目)でも再度システムを稼働させた。
コロナ禍への対応の一環として、新型コロナワクチン接種が進められているが、被接種者へは紙ベースでの予診票の記載が求められるとともに、接種実施側には接種時の医師・看護師の確保だけでなく予診票確認等の工程のための事務処理や誘導の人員の配置など、非常に手間やコストがかかる問題があった。
オンラインでの予診票入力環境を提供するとともに、QRコードによる非接触での予診票提示や予診票記載内容チェックの自動化等によって、
○予診票入力の手間の軽減(特に外国人は外国語での入力内容確認が可能)
○接種時の予診票確認工程の排除(人員の削減)
○会場での予診票記載等に使用する備品(ペン、バインダーなど)の消毒業務の省力化/会場での感染リスクの低減
○予診票内の要確認項目の自動ハイライトによるチェックの補助
○接種後経過観察時間の自動計算による待機指示の簡易化
などが期待でき、接種での簡素化が図られた。