萩生田光一文部科学大臣は5月18日の閣議後会見で、今春卒業大学生の就職率が、前年比2㌽減の96.0%となったことを受け、「この厳しい状況は継続する。卒業生・学生に寄り添った支援を行いたい」との意向を示した。
大学の学部卒業生は96.0%、大学短大高専全体では96・3%。大学の学部卒業者の就職率は、2月の前回調査時の89・5%からは6・5㌽上昇したが、昨年度と比べると、2㌽低下した。
萩生田大臣は、就職率が減少した要因のひとつとして、新型コロナウイルス感染症の影響を上げ、航空業や観光業など一部の職種で求人数が減少したと分析。その上で、この厳しい状況は依然として継続するとの認識を示し、文科省として、引き続き学校関係者等と連携し、「未就職のまま卒業した学生だけでなく、卒業後希望する進路とならなかった卒業生にも寄り添った支援が行えるよう取組を続けていきたい」と述べた。