萩生田光一文部科学大臣は、2025年1月実施の大学入試共通テストについて、記述式問題や英語の民間試験導入などの実施可否の判断を夏までに行う意向を表明した。4月27日の閣議後会見で記者からの質問に答えた。
大学の入試の検討会議で議論の大詰めを迎えているなか、過去の会議では、記述式と英語の民間試験活用について、令和6年1月の共通テストの導入は困難との意見が多数を占めた。
4月2日と20日に開催された大学入試のあり方の検討会議で、記述式問題については、指摘されている課題を容易に解決することは困難との見解を示された。また、英語資格検定の活用について指摘された課題も、「短期間で解決することは困難」との意見が多い。
萩生田大臣は会見で、「会議として結論がまとまったというわけではなく、提言に向けてさらに議論を詰めていく段階だと承知をしている。このため、現段階で私の考えをいうわけにはいかない。結論を示すような発言を示すようなことは控えたい」と発言。その上で、「新学習指導要領に対応した令和6年度に実施の大学入試に係る予定の通知を令和3年夏に行わなければならないので、そこから逆算すると、夏前には間に合うように、結論を出さなければならないということで、スケジュール感を持っている」との考えを表明した。