萩生田光一文部科学大臣は、5月31日の関係閣僚会議で新型コロナ感染症ワクチンの接種会場として大学施設を活用することが決まったことを受けて、コロナ禍でアルバイトがなくなり、生活が困窮している学生を、臨時で活用することを関係省庁に要請していることを明らかにした。6月1日の閣議後会見で話した。
ワクチン接種に関しては、文部科学省では、大学での接種を行うにあたり、自治体の高齢者接種に一定のめどがついた段階で、教職員や学生、さらに近隣の小中高校教職員への接種を行うことも視野に入れている。
文科省が行った調査で多くの大学で会場や医師の提供が可能としていることから、同省ではまずはモデルケース的に、東北大や広島大などで接種を行うこととしている。萩生田大臣は「その際、接種者の情報管理や費用負担を事務上整理する必要があると認識しており、この点について政府内で調整を図っていきたい」と述べた。
さらに、多くの大学生がコロナ禍によりアルバイトができなくなるなど、経済的に困窮している現状にも触れ、「(大学が接種会場となる場合は)学生をぜひ臨時で使っていただきたいということを関係省庁にお願いした」ことを紹介した。