文部科学省科学技術・学術政策研究所が取りまとめた全国イノベーション調査2020年調査統計報告によると、2020年の1年間に、14%の企業が新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)対応にプロダクト・イノベーションを実現した。また、約8~9割の企業では、COVID‐19によって研究開発活動や他のイノベーション活動が促進も阻害もされていなかった。
今回の調査統計報告は2017年から2019年までの3年間を対象としたもので、この3年間に、49%の企業(21万5610社)がイノベーション活動を実行した。また、10%の企業(4万4380社)がプロダクト・イノベーションを実現しており、このうち、52%の企業が市場新規プロダクト・イノベーションを実現した。
デジタリゼーション、とりわけ、クラウド・コンピューティング・サービスやインターネット・オブ・シングスを、イノベーション活動実行企業ほどよく利用した。機械学習(人工知能)は、4%の企業が利用。全イノベーション活動実行企業21万5610社のうち、3%の企業が、そのうちの大規模企業に限っては、20%の企業が、大学などの高等教育機関と協力してイノベーション活動を実行した。