2021年6月18日 【科学未来館】電子音楽家レイ・ハラカミさん没後10年追悼企画  プラネタリウム作品「暗やみの色」をリバイバル上映

 

日本科学未来館(略称:未来館、館長:浅川智恵子)は、6月26日から7月25日まで、今年で没後10年を迎える音楽家レイ・ハラカミさんが音楽を担当したプラネタリウム作品『暗やみの色』をリバイバル上映する。同館では、「〝世界で最も先進的〟と評されたプラネタリウム投影機、MEGASTAR‐Ⅱ cosmosが生み出す圧倒的にリアルな星空と、レイ・ハラカミさんの浮遊感あふれる電子サウンドの心地よい調和を、約15年の時を経て堪能できる貴重な機会」と、来場を呼び掛けている。

『暗やみの色』は、〝見えるもの、見えないもの〟に注目したプラネタリウム作品。夜空を、赤外線や電波、X線など最先端の天文学の視点を借りて、〝見て〟みると、暗やみもさまざまなもので満たされていることがわかる。さらに、それでも見ることのできない暗黒の物質ダークマターについて、理論的なモデルによるシミュレーション映像を加えて、〝見えないもの〟の存在が感じられる作品。プラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんらが監修し、未来館のドームシアターで2005から2007年に上映された。

未来館では制作にあたり、ファンから絶大な人気を得ていたレイ・ハラカミさんを音楽担当として迎え入れた。さらに、作品コンセプトに共鳴した詩人の谷川俊太郎さんやバンド「クラムボン」の原田郁子さんらとともに半年弱の制作期間を経て、2005年12月17日に公開。翌年にはサウンドトラック「暗やみの色」がリリースされ、没後10年がたった今でも、レイ・ハラカミさんの名盤として多くの人から愛されている。

今回のリバイバル上映に当たって、谷川俊太郎さんは「映像と音楽と言葉で捉えきれない闇に迫るプロジェクトは、その時代の科学とともに何度でも更新されて行くだろう」というコメントを寄せている。時代が大きく変わっても輝き続けるレイ・ハラカミさんの音楽は、「変わっていくもの、変わらないもの」についても私たちを思索の旅に誘ってくれる。


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