皇室から宮内庁への美術品類の御寄贈を契機として平成5年に開館した三の丸尚蔵館は、現在新施設への移行準備のため、令和元年度より宮内庁が新施設の建設工事を開始し、令和8年の全館開館を目指し工事を進めている。今年10月に宮内庁から国立文化財機構に移管する三の丸尚蔵館の運営に関する基本的事項が決まった。
名称は「皇居三の丸尚蔵館」。理念として「皇室に受け継がれた文化財を末永く大切に保管し、調査研究を進めるとともに、より多くの方々に親しんでもらえるよう活用の充実を図ることにより、皇室と文化の関わりを紹介する拠点としての役割を担う」を掲げている。Ⅰ期棟開館予定日は今年11月3日。全面開館は令和8年度を予定。
開館記念展として、皇居三の丸尚蔵館を代表する名品(国宝)をはじめ、皇室に受け継がれた絵画、工芸、書跡等のさまざまな作品を紹介する展示、及び天皇皇后両陛下の御即位5年・御成婚30年を記念する展示を予定している。