熊本大学大学院生命科学研究部内に、㈱京都製作所、大成加工㈱、㈱ハートフェルトの寄附による『医薬品包装学寄附講座』が、5月1日設置された。
ここ数年、医薬品包装に求められる機能は格段に向上している。寄附講座は、国内初の〝医薬品包装〟に特化した研究講座で、「医薬品包装学」を学問領域として国内に定着させ、患者・医療現場・企業の〝三方良し〟の精神で、社会に貢献することを目的としている。
具体的には、①患者・医療現場・企業ニーズに即した包装仕様の妥当性検討・改善、②環境負荷のより少ない(SDGs対応)包材の検討・開発、③グローバル規模の包材使用実態調査―を進める。
このうち、包装仕様の妥当性検証・改善では、医療用衣料品添付文書の電子化に対応した適正包装仕様を検討する。また、誤飲防止のための包装仕様の検討や、合理的な調剤のための包装システムの確立などに取り組む。