2021年5月25日 【滋賀医大】コロナ自粛で生活習慣や体重が悪化、自宅での調理は増加

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、1回目の緊急事態宣言が発出された昨年4月から5月にかけて滋賀医科大学教授らが行った生活習慣調査によると、自粛生活により生活習慣や体重が好ましくない方向に変化した国民が一定割合みられた。一方で、脂分などが多いとされる外食ではなく、自宅での調理が増えることによって野菜接種が増えるなど、「好ましい方向に変化した」国民もみられた。生活習慣や体重の変化は、男性よりも女性、高齢者よりも若い年代で強い傾向が顕著となった。

この調査を行ったのは、滋賀医科大NCD疾学研究センターの三浦克之教授が研究代表を務める厚生労働省指定研究NIPPON DATA研究班。男性808人、女性1173人を対象に行った。調査平均年齢は66・9歳。

65歳未満で目立つ体重増

調査によると、体重が1㎏以上増加したのは、男性で17.4%、女性27.4%で、男性より女性の方が多かった。このうち3㌔以上増えたのは、男性4.6%、女性5.0%。

間食する頻度や量が増加したのは、男性8.7%、女性18.3%。身体活動量は男性の23.5%、女性の30.5%が減ったと回答した。

男性で飲食の頻度や量が増えたのは、7.5%である一方、減少した者は12.0%にのぼった。医療機関受診を控えたのは、男性8.5%、女性20.5%で、女性の方が多かった。

一方、野菜を食べる頻度や量が増えた者は男性13.1%、女性14.3%で、いずれも減った者の2倍以上多かった。自宅で料理したものを食べる頻度が増えたのは、男性15.2%、女性19.2%で、減った者の6倍以上という結果となった。

65歳未満と65歳以上の年齢階層別にみると、1㌔以上体重が増加した者の割合は、65歳未満で30.9%、65歳以上で18.6%と、65歳未満で特に目立った。また、65歳未満で「自宅で調理したものを食べる頻度」が増加したのは15.7%で、65歳以上に比べて約2倍となった。

「間食増加」は18%

また、「間食する頻度や量」が増加したのが18.6%と、65歳以上より高い割合を示し、比較的若い層で食生活に変化がみられた。


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