2021年10月25日 【海洋大】世界初、水中で通信対象を自律的に追尾するトラッキング技術による光無線通信の実証に成功

ソフトバンク㈱と、東京海洋大学の後藤慎平助教らの研究チームは、次世代移動通信システムである「beyond 5G」による海の産業革命を目指して、画像処理技術、精密制御技術と可視光無線通信技術を活用して、通信対象を自律的に追尾する自動トラッキング技術による水中光無線通信システムを開発し、陸上から水中の遠隔操作ロボット(ROV:Remotely Operated Vehicle)に光無線通信経由で指示を与え、リアルタイムに制御する実証実験に成功した。

船舶やROVなどの水中航走体の本体に有線接続され、本体に随伴して自律動作するトラッキング式の水中光無線通信機同士が自動で捕捉・追尾し合って通信を確立・維持している状態で、水中航走体を遠隔操作する実証実験の成功は世界初の快挙となる。

水中航走体と光無線通信機が一体である従来技術と比較して、水中航走体に随伴する自律動作型のトラッキング技術を活用することで、水中航走体による作業の自由度は大きく向上する。

今後、この技術によって、自律制御ロボットの群制御による効率的な海洋資源管理や水中設備点検、海底灯台による海中航路や新航法の開拓による海の次世代モビリティの利活用といった新たな市場の創出が期待される。


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