永岡桂子文部科学大臣は、国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月間滞在した若田光一宇宙飛行士らが乗る米国宇宙船「クルードラゴン」が3月12日午前11時ごろ(日本時間)に地球に帰還したことに対する大臣談話を発表した。大任を終えて無事帰還したことを喜ぶとともに、ミッション完遂に対する謝意を示した。そのうえで、若田宇宙飛行士が今後、友人宇宙開発の未来につながるような活躍をすることへの期待感を表明した。大臣談話は次のとおり。
若田光一宇宙飛行士の搭乗する米国クルードラゴン宇宙船運用5号機が、日本時間の3月11日16時20分頃(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)より離脱し、3月12日11時2分頃にフロリダ沖に無事着水したとの報告を受けました。また、若田宇宙飛行士含む宇宙飛行士全員の健康状態は問題ないとの報告を受けています。大任を終えての無事の帰還を心から喜ばしく思います。
若田宇宙飛行士は、約5か月間に亘り、ISSに長期滞在されました。滞在中には、2回の船外活動を実施されたことに加えて、健康長寿につながるライフサイエンス系研究や微小重力環境を利用した材料実験など様々なミッションを実施いただきました。
我が国にとってISSにおける活動は、アルテミス計画や、更なる深宇宙に向けた国際宇宙探査において必要となる技術の実証のために重要なものであり、ミッションを完遂されたことに敬意を表します。
若田宇宙飛行士には、引き続き、我が国の宇宙開発の意義を国民や世界の皆さんにしっかり見えるような形で発信して頂くとともに、有人宇宙開発の未来につながるような活躍をされることを期待しています。