国立歴史民俗博物館くらしの植物苑では、4月12日から5月5日まで、特別企画・季節の伝統植物「伝統の桜草」を開催する。今回は「桜草の栽培史‐明治期から昭和初期まで」をテーマとして、明治・大正・昭和初期の桜草に関連した歴史的な経緯と、大正時代に日本桜草会が設立され、その中心人物によって品種が増えていき、大輪花が流行していった様子をパネルで解説する。
「伝統の桜草」は、江戸時代中期以降、園芸家によって野生種の中から変わった花が探し出され、多くの品種が作り出されてきた一連の桜草を指す。くらしの植物苑では、花色・花形の多様な桜草を展示するとともに、2003年に寄贈された桜草花壇による伝統的な観賞方法を再現するなど、展示方法にも工夫している。