横浜市立大学の学生が授業の一環でデザインしたラッピングバスが、東急バス株式会社(以下、東急バス)の協力のもと、9月28日から横浜市内青葉台営業所エリアを運行している。
横浜市大国際商学部の授業科目「企画立案型実習A(神奈川産学1)」(担当教員:柴田典子准教授)で、マーケティングとブランディングを実践的に学ぶなかで、実際に学生が考案したデザインのラッピングバスが完成した。
この授業は、神奈川県のさまざまな企業や自治体と連携して、「課題の発見と解決」を実践しながら学ぶことができる短期集中講義。学内外の有識者の指導を受けながら、デザインを通じてマーケティングやブランディングをアクティブラーニング形式で修得する。
学生たちは、同講義の担当教員からマーケティングとブランド・マネジメントに関する基礎理論を学び、デザインについては、広告関連企業である㈱横浜メディアアド・㈱ディーシーシーからプロモーションやクリエイティブに関する講義を受けた。また、東急バス青葉台営業所でのフィールドワークを通じ、東急バス様の歴史をはじめ、バスを運行する上でのお客様への配慮や遅延しないための工夫などさまざまなことを学び、ラッピング制作について準備を進めてきた。
特にフィールドワークでは、普段は見ることができない乗務員の点呼、整備場の見学、ラッピングバスを施す車両見学をはじめ、東急バスの歴史についての講義などを通じて理解を深めた。
最終的に選ばれたデザイン案は、SDGsが注目されているなかで、地球にも人にも愛されるバスというコンセプトであり、考え抜かれたロゴが注目ポイント。全体的にSDGsのカラーホイールをイメージした配色であり、側面には東急バスから利用者への感謝・学生から東急バスへのSDGs貢献への感謝の意が込められた学生考案のロゴマークとともに、東急バス(ノッテちゃん)と横浜市大(ヨッチー)というキャラクターのコラボレーションを実現している。
360度すべての角度から撮影によるSNS映えも意識されており、若年層を中心としてすべての世代の方の目を引くデザインとなっている。