横浜市立大学の学生たちが授業で制作した英語によるショート・ストーリーの作品集が、このほど発行された。現役のアメリカ人作家による創作指導クラスでの学びの集大成として学生たちの作品を「Footprints」と題してまとめたもの。
国際教養学部の専門科目「Elements of Fiction」では、受講生が英語による作品の創作を学んでいる。この授業では、代表的なショート・ストーリーを素材に創作の諸要素について学修後、ショート・ストーリーの書出し、プロット展開、人物描写などをグループでの検討を経て作品として完成させる。
この授業を担当するハリー トンプソン氏は米国マサチューセッツ州出身で、長年日本に在住しながら執筆活動を行う現役の作家。プロの現役作家による創作指導のもと、英語でライティングを学ぶこのクラスは、横市大でも特徴的な授業として注目を集めている。
そんな授業の成果として発表された作品集「Footprints」には、横浜市大学生の作品が掲載されている。学生たちは全15回の授業の中で、トンプソン氏の指導により得た創作に関する知識をもとに、ショート・ストーリーを自作。それをグループやクラスでの総合批評を繰り返しながら、自らの作品を作り上げる。
こうしてでき上った作品は、どれも個性的で珠玉の出来栄えとなっている。また、トンプソン氏の「YCU Footprints Literary Magazine」のブログに紹介されている。横国大では「ぜひ、皆さんも学生たちの渾身の作品をご一読ください」と呼び掛けている。