横浜国立大学では、7月12日から15日にオンラインで開催されたGIS(地理情報システム)の世界最大規模となるイベントで、GISテクノロジーの先端的利用を推進する団体に贈られる栄誉『SAG(Special Achievement in GIS Award)賞』に輝いた。
GISソフトウェア国内最大手のESRIジャパン㈱が開催した「第41回Esriユーザー会」の席上、発表された。
横国大では、地球環境対応型の未来都市デザイン研究拠点が、新たなまちづくりに向けた取り組みとして、人流の計測を行い、データの解析・予測の結果を可視化・共有することで、適切なデザインや誘導、にぎわいまちづくりなどにつなげる研究成果を創出することを目的に、産学公民協働の研究を進めている。
横浜みなとみらい地区を実証フィールドとして、横浜市やエリアマネジメント組織である(一社)横浜みなとみらい21や地域企業と連携し、都市を3Dモデル化し、屋内外の3次元歩行空間の実態をわかりやすく可視化・共有する『3D都市モデル基盤』を構築した。
屋内外をシームレスにつなぐことで、自治体担当者や現場のステークホルダーが抱える、人流に関わるさまざまな課題や対策を『3D 都市モデル基盤』を介して議論できるようになり、課題解決に向けた産学公民協働の取組み体制の構築が実現した。
横国大は、スマートシティ構想における先進的なGISの活用事例として、3D都市モデルの活用によるまちづくりのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進につながる活動を推進してきたことが高く評価された。