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神奈川県箱根町が抱える地域交通や防災面での情報発信を改善するため、横浜国立大学大学院と同町が協力して交通防災情報統合Webサイト『はこぼうマップ』が開発された。今後の効果的な情報発信手法に繋げるために、9月1日から実証実験を開始。横浜国大戸箱根町は平成３０年2月に包括連携協定を締結し、教育、地域（観光）経済、まちづくりなどの分野で連携事業を展開している。実証実験は来年3月まで行われる。
『はこぼうマップ』は、平時はバスロケーションシステム等を活用した交通情報を、災害等の発生時は避難所の開設状況等の防災情報を閲覧することができ、町民や観光客が、日常から非常時まで必要な情報を提供するWebサイト。
平時は各交通事業者の協力のもと、バスロケーションシステムを利用して町内を主に運行する全てのバスの現在地をアイコンで表示する。アイコンは、各交通事業者の路線図をもとに色分けし、進行方向を矢印表示することで視認性を高めている。現在地情報の更新頻度は毎分１回程度のため、タイムラグの少ない補足が可能。また、バスの停留所の表示は町内全域をカバーしており、交通事業者の隔てなく一元的な利用が可能となり、利便性の向上により公共交通機関の利用促進を図る。
開設避難所をマップでアイコン表示
一方、非常時では、『安心・安全情報』（直近の防災行政無線の内容）と噴火警戒レベルを表示する。直近で放送した防災行政無線の内容と箱根町ホームページで掲載している『安心・安全情報』（火山・地震活動、災害情報、防災行政無線の内容など）に加え、大涌谷周辺の噴火警戒レベルと警戒区域をマップに表示し、防災情報への入り口としての役割を果たす。
また、災害等の発生時、開設している避難所をマップでアイコン表示し、町民だけでなく帰宅困難者の安心・安全を確保する。コロナ禍での密を避けるため、避難所のアイコンは、混雑状況により4段階（「空いている」「やや混雑」「混雑」「満員」）に色分けして表示する。
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