2022年11月18日 【東大総合研究博物館】インターメディアテク開館10周年 『極楽鳥』展を1月20日から開催

東京大学総合研究博物館では、東京駅前にあるJPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」の開館10周年を機に、特別展示『極楽鳥』を来年1月20日から5月7日まで開催する。この展示は「インターメディアテク博物誌シリーズ」の10回目の節目となる。

この展示は、東大総合研究博物館が、ヴァン クリーフ&アーペルが支援する宝飾芸術の教育研究機関「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」とが共同で主催するもの。鳥をモチーフとした宝飾芸術の歴史的名品を、鳥の剥製標本をはじめ一級の自然誌標本や研究資料と併せて展示する。

宝飾品、自然誌標本、スケッチ。「実物」とさまざまな「表現」による鳥の対話を通じて、鳥がどのように学術的に記載され、研究されたのか、また同時に芸術においてどう表象され、それがジュエリーの世界においてどのような工芸的表現に転換されたか、その変遷を明らかにする。

貴石や金属に最高峰の技術を施して生まれた装飾豊かな「鳥」は、工芸の頂点の一つに位置付けられる。一方、それら宝飾品を作ったアーティストの眼差しを理解するうえで欠かせないのが、そのインスピレーションの源となった鳥そのもの。

展示では、日本で初公開となる海外のプライベート・コレクションより、鳥をモチーフとした19世紀半ばから現代にわたる多くのメゾンや作家による選りすぐりのジュエリー約100点とともに、東大総合研究博物館および山階鳥類研究所のコレクションから歴史的な鳥の剥製標本とスケッチに焦点を当て、アートとサイエンスの観点から鳥をめぐる対話を演出する。

展示は、鳥類の色彩や羽毛の多様性とその生物学的意味を知り、それにインスパイアされた人間のデザイン、さらに人間の想像を超える進化の妙を体験できる場とすることが狙い。特に、自然科学的視点の一つとして、展示の命名のモチーフとなったオオフウチョウ(極楽鳥)に注目する。極楽という名はその姿にふさわしいものだが、そこには歴史や伝説、そして保護という側面も秘められている。

会場デザインは、夜の鳥から昼の鳥、さらにファンタジーの鳥へ、すなわち暗い世界から幻想的な場へと、インターメディアテクの世界観にふさわしい、詩的な空間を演出する。


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