2022年6月14日 【東大】建築構成材デザイン工学(AGC 旭硝子)寄付講座完結展を開催

東京大学では、大学院工学系研究科建築学専攻に2010年(平成22年)から12年間にわたり開設された「建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座」が完結した。12年間の講座設置を記念して、寄付講座から生み出された建築構造デザインのプロジェクトを、駒場・本郷・柏の3キャンパスで展示することとなった。同大では「森の〝こもれび〟の中に、さらに月の〝縦孔〟の中に棲みつく「建築構造デザイン」の世界をご覧ください」と多くの来場を呼び掛けている。

力学・幾何学・デジタル技術を駆使し、極細・極薄を探究した建築構造デザインは、〝こもれび〟の光で満ちた空間を生み出す。同展では、曖昧性(Fuzzy)を帯びた結節点(Node)で結ばれ、森の〝こもれび〟の様相を呈した世界最強級のガラス《Transparent Structures》(2015)や「壊れても死なない構造」を夢見て華やかに舞う世界最薄の布《羽衣構造:紅掛空》(2019)、21_21 DESIGN SIGHT「虫展」に出展した世界最薄の和紙《極薄和紙の巣》(2019)といった30ほどのプロジェクトを原寸大のモックアップや映像、スケッチ、図面等を通して紹介する。

これらのプロジェクトで培われたエンジニアリングは、東日本大震災の被災地における膜テンセグリティ構造の集会所《MOOM[Membrane Oom]》(2011)に、アルゼンチンのスラム街では親杭横矢板の土留め壁《SMA ワークショップ》(2018)に、さらに月や火星に存在する縦孔と呼ばれる巨大な洞窟に着床させる月面基地の提案《Lunar/Mars Base Camp》(2021)へと結実してきた。

同大では「同寄付講座が提案してきた「森に棲む月に棲む建築構造デザイン」は、これまで体験したことない新しい空間へと私たちを導き、工学の未来を切り拓く契機となることでしょう」としている。

◎第一会場:東京大駒場Ⅰキャンパス 駒場博物館

開館時間 10:00-17:00(最終入館16:30)、火曜休館

入館料無料

◎第二会場:東京大学本郷キャンパス 工学部11号館HASEKO-KUMA HALL

開館時間 7:00-19:00(最終入館18:30)、土日祝休館

入館料無料

◎第三会場:東京大学柏キャンパス 東京大学柏図書館

開館時間 7 月|9:00-21:00(月-金|最終入館 20:30)、

10:00-17:00(土|最終入館 16:30)

日祝閉館

8-9 月|9:00-17:00(月-金|最終入館 16:30)

 土日祝閉館

入館料無料


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