東京大学と自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの研究者を中心とする研究チームは、系外惑星探索衛星TESSと地上望遠鏡の連携により、太陽系の近傍(138光年先)に新たな系外惑星「TOI-2285b」を発見した。この惑星は地球の約1.7倍の大きさ(半径)を持ち、また、地球が太陽から受ける日射量の約1.5倍だという、これまでに発見された系外惑星の大半より弱い日射を主星から受けている。惑星は地球よりやや高温の環境を持つと考えられるが、もし仮に惑星が内部に酸素の層を有し、かつ水素を主体とする大気が存在していれば、惑星の表面に液体の水が存在する可能性もある。主星が明るく詳細な追観測が可能なため、今後惑星の質量や大気組成を調べることで、惑星の内部組成についてより詳細な情報を得ることができると期待されている。