2021年6月16日 【東大】アルツハイマー病等の治療法開発へ 企業とAI創薬の共同研究

 

東京大学大学院薬学系研究科は、㈱HACARUS(ハカルス)との間で、アルツハイマー病やパーキンソン病の治療法開発を目指すAI創薬の共同研究を開始する。両疾病の病因となるタンパク質の凝集・散開するメカニズムの解明をハカルスのAIを活用した画像解析技術を用いて試み、治療法開発を目指す。

両疾病の病因としては、脳内でのタンパク質凝集が病因となることがわかっている。人間には、タンパク質を分解する能力(オートファジー)が備わっているが、アルツハイマー病とパーキンソン病は、この能力の機能不全であることも解明されている。

アルツハイマー病は、病因となるタンパク質の生産を抑制する阻害剤がいくつか見つかっているものの、毒性の問題があり、治療への活用に至っていない。パーキンソン病は、対症療法が「Ⅼ‐ドパ」という薬を使ったドパミン補充が中心となっている。

ハルカスは、スパースモデリング技術をAIに応用したデジタルソリューションを提供。少ないデータ量で高精度なAIを活用できることから、産業分野だけでなく、希少疾患への応用など医療分野でも数多くの課題解決に貢献してきた。

今回、このハカルスならではの経験と技術力をもとに、オペレーションの効率化・省力化を成功させ、人の知見を継承・資産化し、AI技術を通じた医療の未来への貢献に取り組む。

 


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