東北大学加齢医学研究所の白石泰之准教授ら研究グループは、Sars cov-2といった新興呼吸器感染症の飛沫感染を予測する「咳」発生診断・予測・予防システムを発明した。
AI体表面映像三次元解析を用いた「咳」飛沫感染ブロックシステム。遠隔から人体の喉頭部などの三次元表面映像によって「咳」の発生を、診断・予測・ブロックできる機能を持つシステムを発明し、特許出願に至った。「咳」の発生を予測すれば、アクティブパーティション・能動エアシャッター・アクティブフェイスマスクなどにより、飛沫感染の発症を予防、または、感染源に接触する機会を減少させ感染発症者数を減らすことができる可能性がある。
現在の Covid-19の流行が収束した後でも、感染の新しい波の発生、さらには別の新興呼吸器感染症のアウトブレイクなどについても、今後とも予断を許さない。こうした感染拡大を防止する措置として、「咳」の発生予測が可能ならば、アクティブパーティション・能動エアシャッター・アクティブフェイスマスクなどにより、飛沫に接触する機会を大きく減少させることができ、感染数を低下させ得る可能性がある。
東北大加齢医学研究所の白石准教授らの研究グループは、Covid-19等の新興呼吸器感染症において、最重要な感染経路になる「飛沫感染」に注目。「咳の発生」を体表面三次元映像から、〝診断〟し、〝予測〟し得るシステムを発明し、特許出願に至った。
さらに、現在、流体科学研究所の安西眸助教・太田信教授と共同で流体シミュレーション研究も進められている。
この発明成果は11月1日に、国際医用生体工学会議 IEEE EMBC で発表・成果が公開された。