2021年8月16日 【東北メディカル・メガバンク】モバイルヘルスアプリ用いたドライアイの共同研究を開始

 

東北大学と順天堂大学では、東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査参加者3000人に対して、モバイルヘルスアプリによるドライアイに関する共同調査を開始した。ゲノム情報を伴う大規模な研究でモバイルヘルスアプリを用いた眼科疾患を対象としたものは世界初とみられる。

モバイルヘルスアプリでは、ドライアイに関する自覚症状だけでなく、気温・湿度・花粉等の環境要因、モニター使用時間・コンタクトレンズ装用等の生活習慣要因等、包括的な情報を収集する。東北メディカル・メガバンク計画によるゲノム解析情報を組み合わせて、ドライアイの新しい病型分類の確立とその発症または重症化に関わる疾患遺伝子多型の特定を目指す。

多くの人々のQOLを下げる要因であるドライアイに対する予防・個別化・予測・参加型からなる『P4 Medicine』という新たな価値の提供の基盤となることが期待される。

ドライアイに悩む方は世界中で10億人といわれ、デジタル社会の拡大に伴い、患者数はさらに増加する傾向にある。

よくみられる疾患である一方、ドライアイは症状の個人差が大きく、複数の要因が複合的に絡み合って発症すると考えられており、その原因や機序は未だ解明されていないところが多くある。さらに治療は点眼による対症療法が中心で、根治的な治療方法は確立されていない。

ドライアイ診療でのSociety5.0

東北大東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)と順天堂大は、コホート調査にモバイルヘルスアプリを組み込んで、眼に関連するさまざまな情報を収集し、ドライアイが環境要因、生活習慣、遺伝要因とどのように関連するのか明らかにする研究を開始。この研究をもとに、ドライアイ診療における Society 5.0を実現し、多くの人々がドライアイ症状から解放され、より快適な生活を送るようになることが期待される。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.