日本科学未来館は12月4日㈯と5日㈰、障害者週間に合わせて、障害者を支える科学技術に注目するイベント『みんなで考える、〝ちがい〟に寄り添うテクノロジー~未来館の障害者週間2021」を開催する。視覚障害者向けのナビゲーションロボットと、聴覚障害者向けの透明字幕パネルを、体験会や研究者のトークイベントを通じて取り上げる。
未来館では全盲の浅川館長によるリーダーシップのもと、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)を大切にし、あらゆる人たちが立場や場所を越えてつながるプラットフォームとなることを目指している。
今回のイベントでは、視覚や聴覚に障害のある人たちが日常生活を送るうえでの課題解決に、テクノロジーがどのように貢献し、どんな新しい可能性を生みだすのかを考える。
イベントでは、浅川らが開発を進める全盲・弱視者の自律的な移動を支援する「AIスーツケース」の体験会と、未来館の研究エリアに入居するxDiversity(クロス・ダイバーシティ)プロジェクトが開発を進める、ろう・難聴者とのコミュニケーションのためにリアルタイム字幕を表示する透明字幕パネル「See-Through Captions(シースルーキャプションズ)」を使った展示ツアーを開催する。
また、これらの開発に携わる若手の研究者を招き、社会の中に存在する障害を解決するためにテクノロジーになにができるのか、その可能性を参加者とともに探るトークイベントも開催する。