ICT教育首長協議会の横尾俊彦会長(佐賀県多久市長)と同事務局の毛利靖氏(つくば市立みどりの学園義務教育学校長)が、4月7日に文部科学省を訪れ、萩生田光一大臣を表敬した。今春本格的に始まった一人一台端末の整備について「一過性のものに終らせることなく、未来に相応しい新しい学校教育を実現する」ICT教育の充実・発展のための提言を手渡した。
提言では、〇安心安全にPC端末を持ち帰り活用できるための、セキュリティ関連及び通信環境整備、アカウント維持のための年次更新に係る財政的支援の拡充、〇小中学生の一人一台のPC端末更新期の継続的導入支援、高校生の一人一台PC端末導入への支援を求めている。
また、「ICT支援員等の配置をはじめ、学校現場におけるICT活用を支える体制の充実に関する支援の充実」「ICT活用のための教員研修の充実、業務負担軽減のための校務情報化の推進、データ活用による次世代校務情報化の推進」といったことを要望している。
要望を受けて萩生田大臣は、ICT支援員等の配置促進について「教師が授業に集中できるようにするためにもICT支援員に大いに活躍いただきたい」と述べ、取組の一層の充実発展に向けて、さらなる施策を講じる意向を表明した。
また、「ICT教育首長協議会の自治体では、これからも一歩先を走っていただき、問題をどう解決したかといった事例等をどんどん発信していただきたい」と要請した。