在籍者数の増加により慢性的な教室不足が続いている特別支援学校の教育環境を改善する観点から、特別支援学校設置基準が制定された。文部科学省の各種会議での議論も踏まえ、特別支援学校を設置するために必要な最低限の基準とするとともに、地域の実態に応じた適切な対応が可能となるよう、弾力的かつ大綱的な規定とすることを基本方針としている。
基準制定を受けて文部科学省では、基準の趣旨の周知徹底を図るとともに、特別支援学校の用に供する既存施設の改修事業への国庫補助率の引き上げなどを通して、引き続き教室不足の解消に向けて集中的に取り組むための自治体による計画の策定を促すこととしている。