文部科学省では、学校衛生管理マニュアルを改訂した。新型コロナウイルス感染症の変異株の感染拡大を踏まえたもの。従来株と比べると子どもへの感染力が強いとの見方もある変異株だが、現段階では、15歳未満で明らかな感染拡大の傾向はみられないと指摘。これまでと同様、いわゆる3密の回避やマスク着用、手洗いなどの基本的な感染症対策を推奨している。
マニュアルは、児童生徒や教職員の感染状況について、今年4月15日までに同省に報告のあったデータなどをもとに分析したもの。児童生徒の感染状況に関する各学校種の感染経路の傾向に大きな変化はみられないことを紹介。また、5人以上の複数感染者の発生率は、従来と同様、高校で高く、10人以上の感染事例を分析すると、こちらのこれまでと同様に高校の部活動を関係した事例が多いとしている。
現在、猛威を振るっている変異株に関しては、従来株と比較すると、子供への感染力は高い可能性があるが、現段階では15歳未満で明らかな感染拡大の傾向はみられない。変異株への対策は、3密回避やマスク着用、手洗いなど基本的な感染症対策を継続して行うこととしている。
また、地域の感染レベルに応じた活動場面ごとの感染症対策に関しては、緊急事態宣言対象区域での部活動をはじめとする教育活動の留意事項を追記。また、まん延防止等重点措置区域では、学校設置者が該当レベルを判断し、レベルに応じた教育活動を行うことを明記している。