大学を会場とした新型コロナウイルス感染症ワクチン接種が始まったが、接種初日となる6月21日には、東北大学や大阪大学、広島大、慶應義塾など17大学でのワクチン接種が行われている。文部科学省が6月21日御前10時現在の情報として公開した。
文部科学省では、若者や教育関係者へのワクチン接種の加速化という大学拠点接種の意義に鑑みて、接種を行う大学に対して、地域の要請に応じて、自大学教職員・学生だけでなく、近隣大学や教育関係者らへの接種対象者の拡大を要請している。
21日に接種が始まったのは、国立では東北大、大阪大、広島大、徳島大、公立は公立大学法人神戸市看護大、私立は北海道医療大、東京国際大、慶応義塾(東京)、日本大(同)、湘南工科大(神奈川)、松本歯科大(長野)、大阪経済法科大、関西大(大阪)、近畿大(同)、大和大(同)、長崎国際大。
広島大は市内企業従事者1万7000人の接種予定
このうち東北大は、宮城県や仙台市と連携し、1日当たり最大2100名(拡充予定)と大規模接種を行う。近隣大学、企業等への接種拡大を予定しており、留学予定者を受け入れている。大阪大は地元・吹田市内の小中学校教職員や他大学学生への接種を実施。広島大は大学が所在する東広島市内の企業従事者1万7000人や小中学校教職員2200人の接種も計画している。
私立では長崎国際大が、近隣の看護専門学校や企業等への接種拡大を予定しており、日本体育大学などで近隣住民への接種について検討をしている。