文部科学省では、優秀な博士課程学生を経済的にサポートする「次世代研究者挑戦的研究プログラム」を創設、6月11日付で公募を開始した。令和2年度第3次補正で、優秀な、志ある博士課程学生への経済的支援を強化し、博士人材が幅広く活躍することできるための多様なキャリアパスの整備などにつなげることを目的に設けたもの。
1万5000人のサポート目指す
同事業での経済的支援の規模としては、最大で6000人規模の優秀な博士後期課程の学生に対し、一人当たり年額290万円を基準額とした支援を行うことを想定。他の取組と併せて、1万5000人規模の博士後期学生の支援の実現を目指している。
6月11日の閣議後会見で萩生田光一文部科学大臣は、「博士人材はわが国の科学技術イノベーションの将来を担う貴重な人材。ぜひ多くの大学関係者から応募をいただきたい」と呼び掛けた。さらに、同事業を通じて、支援を受ける優秀な博士学生が経済的な不安を抱えることなく、自由で挑戦的な研究に専念することや、採択された学生が支援する博士学生のキャリア開発や育成に主体的に取り組むことへの期待感を表明した。