文部科学省は、5月24日付で都道府県教育委員会に対する通知を発出し、児童生徒の学校でのマスク着用について、「十分な身体的距離が確保できる」場合は着用の必要がないとの方針を示した。また、熱中症対策の観点から、屋内・屋外・プールを問わず、体育の授業でのマスク着用に関しても、「着用の必要はない」とした。ただし、マスク着用を禁止するものではなく、マスク着用を希望する児童生徒に対する配慮も求めた。
文科省では、「学校現場でさまざまな理由から、マスクの着用が不要であると示した場面で慎重取り扱いを行う場合に、児童生徒や保護者に対して必ずしも十分な説明が行われていないケースも見受けられる」と指摘。こうした状況を受けて、今回の通知を行ったと説明し、児童生徒に対する指導や説明の参考とするよう求めた。
また、今回の方針は、現行の学校衛生管理マニュアルの記載や取り扱いを変更するものではないとしている。