末松信介文部科学大臣は、新型コロナウイルス感染症の変異株「オミクロン株」の発生に伴い、緊急的に外国人の入国が禁止されたことを受け、わが国高等教育機関などで学ぶ予定であった海外の大学生などに対するメッセージを公開した。今回の事態を「大変残念」とした上で、オンライン等を活用しながら学習を進めることができるようにしたいとの考えを示した。大臣メッセージを次のとおり。
大臣メッセージ~日本留学を心待ちにしていた留学生の皆さまへ~
11月30日から、オミクロン株への緊急避難的な措置として、予防的な観点から、留学生を含む、外国人の皆さまの日本への入国については、当面1か月の間は停止とされています。日本で学ぶことを心待ちにしており、ようやく入国の目途が見え始めた矢先に、急遽皆さまの入国が叶わなくなったことは、私としても大変残念に思います。
日本に関心を持ち、留学して学びたいという思いを持つ皆さまが、来日して実際に日本に住み、キャンパスや地域社会において、様々な人と交流し、日本についての理解を深めていただく機会があることはとても大切なことだと思います。そしてさらに、皆さまがご卒業された後に日本のよき理解者として様々な場所で活躍(いただくことは私たちにとっても大変嬉しいことです。
今回の措置を受け、暫くの間、皆さまが母国において、オンラインなど活用しながら学習を進められるようにしていきたいと思います。文部科学省としては、これまで進めてきた「留学生30万人計画」を踏まえ、さらに大学や日本語教育機関等が、留学生の皆さまの学習機会を確保するよう、オンライン教育コンテンツをまとめたプラットフォームの整備やオンライン環境での質の高い日本語教育への支援を進めてまいりたいと思います。
また、何よりも、皆さまの入国が可能となった場合には文部科学省としても手続きを最大限迅速化できるよう大学等の関係者と連携し、全力で取り組んでまいります。
皆さまが日本で安心して学ぶことができる日が来るまでは、皆さまの学習環境を整えつつ、日本でお会いできる日を心待ちにしております。