文化庁は、令和4年度「大学における文化芸術推進事業」参画高等教育機関を募集することを決めた。大学の有する教員、教育研究機能、施設・資料等の資源を積極的に活用したアートマネジメント(文化芸術経営)人材の養成プログラムの開発・実施を補助。開発されたプログラムを広く他大学等に周知・普及させることで、わが国の文化芸術の振興を図ることを目的としている。
アートマネジメント(文化芸術経営)とは、劇場、音楽堂等の文化施設、美術館・博物館、文化芸術団体等で、芸術家の創造、文化芸術を享受する鑑賞者を中心とする地域社会、産業界及びそれらを支えるリソースとの連携・接続を図ることにより、文化芸術の作り手と受け手をつなぐ役割のことを指す。いわゆるファシリテータの役割も含む。
また、アートマネジメントを担う人材に求められる能力としては、文化芸術に関する幅広い知識を持ち、芸術の受け手のニーズをくみ上げ、魅力的な公演・展示を企画する能力、文化芸術の価値を地域や行政にわかりやすく説明する能力、公演・展示の実施に必要な資金獲得、営業・渉外交渉等の業務を行う能力などが挙げられる。
国公私立大学が対象となるが、同事業を令和3年度で3年間継続して同一趣旨・内容の事業を採択された大学については、同一の事業を令和4年度の同事業に申請することはできない。趣旨・内容が異なる新たな事業の場合は、申請可能。
事業の実施主体は大学となるが、必要に応じ、芸術文化団体や劇場・音楽堂等の文化施設等との連携も可能。