文化庁は、「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業の一環として、国内の日本語教室が開催されていない地域(空白地域)に居住する外国人が生活場面に応じた日本語を学習できるICTを活用した教材を開発・提供している。今回、日本語習得度に応じたレベル分けで最高レベルとなる『レベル3』に、五つの学習コンテンツが加わった。
〝職場であいさつをする〟〝病気を予防する〟など、実際の場面を想定した動画コンテンツで実践的に学べる。また、「はじめに覚えよう!日本語の便利なフレーズ」という、よく使うワンフレーズを紹介する動画6本も追加し、動画数総勢117本となった。さらに、コンテンツを探しやすいようデザインを更新し、新たにロゴも作成。文化庁では、「使いやすく、親しみやすいサイトを目指します」としている。
わが国の在留外国人は、約282万人(令和3年6月末)となっており、新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、増加傾向にあり、日本語教育に対するニーズが高まっている。
文化庁では、取りこぼしのない日本語学習機会の提供のため、空白地域に住む外国人等を対象として、生活に必要な日本語の学習機会を提供することを目的とし、日本語学習サイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」(通称「つなひろ」)の開発・提供を行っている。