2021年11月2日 【文化庁】メディア芸術祭「ニューツナガル」展、年明け1月に高知で開催

文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの 4 部門で優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術祭の総合フェスティバル。今回は、メディア芸術祭の開催が初となる高知県で、文化庁メディア芸術祭 高知展「ニューツナガル」を来年1月13日㈭から25日㈫までの13日間にわたって開催する。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響は日常レベルにまで広がり、メディアや取り巻く環境にも大きな変化が現れている。この変化は、人びとの距離、あるいは人やモノ、情報の集まり方、つながり方にも更新を迫っているようにみえる。同展では、メディア芸術のメディア性にあらためて立ち戻りつつ、ポストコロナでのメディア芸術と社会の関係を問い直す。

開催地である高知には〝おきゃく〟という、さまざまな人が集い、一つの料理を共に食べ、自由に交流するという文化があるが、この高知の地域性を活かしたプログラムの実践によって、人やモノ、情報の、新たな集まり方やつながり方の再創造に取り組む。

展示は、①生命(いのち)のつながりと、②空間(リアル/バーチャル)とつながり―の2点で実施。2年弱の間、生命について真剣に向き合う機会が増え、命が失われることや感染への恐怖、他者への不信感など、社会不安の状況下にあるが、どんなに活動が制限されようとも、人々は生き続けている。

「生命のつながり」では、こうした生命の不思議さや力強さに向き合うメディア芸術の中から、〝食べる〟〝踊る〟〝植物〟を考察する作品を展示。特に〝植物〟に関しては、高知県出身の植物学者・牧野富太郎博士の植物図とメディア芸術作品による『植物を観る、植物を描く』をテーマにした一体的な展示を行う。

また、新たな日常におけるさまざまな制限を乗り越えるために、数多くのバーチャル展覧会やバーチャルライブが開催されてきま。単なるリアルの代替ではなく、バーチャルだからこそできること、あるいはリアルとバーチャルが重なることで可能となるということが、作品でも展覧会でもある。「空間(リアル/バーチャル)とつながり」は、リアル/バーチャルでしか生み出せない作品を、リアル/バーチャルでしか体験できない形で紹介する。


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