わが国が世界文化遺産へ推薦を行っている三内丸山遺跡(青森県)など「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、このほど開催された第44回世界遺産委員会拡大会合で世界遺産一覧表に記載されることが決定した。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、17の考古遺跡で構成。北東アジアにおいて長期間継続した採集・漁労・狩猟による定住の開始、発展、成熟の過程及び精神文化の発達をよく示しており、農耕以前における人類の生活の在り方と、精緻で複雑な精神文化を顕著に示す物証となっている。
世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスから世界遺産一覧表に「記載」することが適当であるとの勧告が行われていることを踏まえ、令和3年7月27日に開催された世界遺産委員会で世界遺産一覧表への記載が決まった。
構成資産は垣ノ島遺跡、北黄金貝塚、大船遺跡、入江貝塚、高砂貝塚、キウス周堤墓群(以上、北海道)、大平山元遺跡、田小屋野貝塚、三内丸山遺跡、二ツ森貝塚、小牧野遺跡、大森勝山遺跡、亀ヶ岡石器時代遺跡、是川石器時代遺跡(青森県)、御所野遺跡(岩手県)、伊勢堂岱遺跡、大湯環状列石(秋田県)