第34回慶應義塾図書館貴重書展示会が、10月5日㈬から11日㈫に丸善・丸の内本店4階ギャラリーで開催される。テーマは『文人の書と書物 -江戸時代の漢詩文に遊ぶ-』。
「慶應義塾図書館貴重書展示会」は、慶應義塾図書館が所蔵する数ある貴重書を毎回テーマに沿って展示し、市民らに公開している。毎年多くの来場者でにぎわい好評を得ているが、 34回目となる今年は、慶應義塾図書館が所蔵する江戸時代の儒学者・漢詩人の自筆本や自筆書簡などを展示する。
「文人」は、儒学を学び、その知識を世の中に役立てようと政治や学問に携わる一方、漢詩や書画など、文学や芸術の分野でも活躍した人々。そういった人々が残した著作や筆跡類を、全9部に分けて、時代を追って考察する。
対象となる主な文人は、林羅山、新井白石、荻生徂徠、中根東里、亀井家(南冥・昭陽・少 琴)、古賀家(精里・侗庵・謹堂)、山梨稲川、安井家(息軒・小太郎)、さらに、森鷗外・永井荷風。三田だけでなく、日吉・信濃町のメディアセンター、また関連資料を多く所蔵する慶應義塾大附属研究所斯道文庫の協力も得て、義塾全体のコレクションから選りすぐりのものを集めた。