慶應義塾ミュージアム・コモンズ現代美術展 「大山エンリコイサム Altered Dimension」が開催、今秋10月17日から12月16日まで開催される。独自のモティーフ「クイックターン・ストラクチャー(QTS)」を、壁面やキャンバスなどさまざまな媒体の上で展開させることで知られる美術家・大山エンリコイサムの新作を中心とした展覧会。
QTSは、都市のさまざまな場所に名前をかいていくライティング文化に関心を寄せ、エアロゾル・ライティングの文字形態を抽象化・反復し再解釈した独自のモティーフ。
大山は、慶應義塾で学んだ後、東京藝術大学大学院へと進み、東京とニューヨークを拠点に制作活動を行っている。2021年の慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)開館の際には、館内スタジオにコミッションワークを制作した。
今回、KeMCo初の現代美術展開催にあたり再び協働する。ここ数年は、平面と立体、二次元と三次元の揺らぎのなかに生じる重なりやずれへと、その関心を広げる大山。大学ミュージアムという実験場にQTSが展開していくさまを浮き彫りにする。