慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所は、㈱フジテレビジョンとNetflix合同会社とともに、慶大三田キャンパスで、「コンテンツビジネスの現状と将来」について学ぶ寄附講座を4月7日から開講する。
同講座は、複雑かつグローバル化する現代社会の中で、日本のコンテンツビジネスに関する教育と研究、さらには有為な人材育成が急務とされている状況を鑑みて開講するもの。フジテレビで政治経済記者、ワシントンDC支局長を経て、現在は編成制作局編成ビジネスセンターグローバル事業部で海外での新規事業開拓やコンテンツ販売を担当する森 守弥子氏と、Netflixで公共政策部門ディレクターを務める杉原佳尭氏の両氏が講師として登壇。長年の現場経験を踏まえ、コンテンツビジネスの第一線で活躍する多くの専門家をゲストスピーカーとして迎えて、実践的な講義を行う予定。
この講座はコンテンツビジネスに関する専門用語や概念をはじめ、業界の課題を理解した上で、コンテンツビジネス業界で活躍するための素養を身につけて、ビジネス案を企画提案できる能力を身につけることを学習の到達目標としている。
講座ではテレビ業界や動画配信サービスの現状と課題をはじめ、映画やドラマ、アニメ、ニュース、コンテンツビジネスにおける著作権について、政府の関わり、韓国コンテンツのヒットの秘密、そして、人気のドラマがどうやって生み出されるのか、などについてフジテレビ、Netflix、映画会社から現場のプロフェッショナルや政府関係者(予定)をゲストスピーカーとして招き、最新事情を伝える。
学期の最終回では講座で学んだことを踏まえて、グループワークでコンテンツに関わるビジネスの動画(もしくはスライド)を作成し、各自のレポートをまとめてもらう。
慶大のメディア・コミュニケーション研究所の開講科目となるが、より幅広い学生が身につけるべき領域と位置づけ、研究所研究生に限定せず、他学部・他研究科の学生も受講可能とする。