センチュリー赤尾コレクション×斯道文庫「書を極める:鑑定文化と古筆家の人々」が、4月18日から6月24日に、東京・三田の慶応義塾大学慶應義塾ミュージアム・コモンズ展示室で開催される。
江戸時代には、欠けた書物を分割し、書の美術品である古筆切(こひつぎれ)として、鑑賞、蒐集することが流行し、筆跡鑑定を職業とする古筆家(こひつけ)が成立した。昨年㈶センチュリー文化財団から慶應義塾に寄贈された「センチュリー赤尾コレクション」には、江戸初期から昭和期までの約300年の鑑定活動を通じて、古筆本家に集積した膨大な資料や記録などがまとまって存在している。
現在、整理作業を進めているが、学術的価値の高さは計り知れないという。同展では、その一部を初公開するとともに、慶應義塾の所蔵作品を加えて、古筆家の人々の活動と、鑑定文化を紹介する。
今回の展示では、古筆本家歴代の人々が仕事と格闘したありさまを、斯道文庫や慶應義塾図書館などの資料も交え、五つのセクションに分けて紹介。また、古筆切制作の実際に迫るようなワークショップ等も企画している。入場は事前予約が必要。