4月19日㈪にグランド・オープンする「慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo:ケムコ)」は、デジタル・アナログ融合プロジェクトの一環として、慶應義塾の文化コレクションを、学内で展開する展覧会等の文化活動と合わせて発信する日英バイリンガルのウェブサイト「Keio Object Hub」(v1.0 Verdure)を4月14日から一般公開している(URL: https://objecthub.keio.ac.jp)。
慶應義塾には、160年を越える歴史の中で集積された多様な領域にわたる文化財コレクションがある。これらのコレクションは、図書館、研究所にとどまらず、学部や一貫教育校など学内のさまざまな場所で収蔵・活用され、専門性を反映した豊かなコレクション・データベースが編まれてきた。
今回、ケムコでは、これらのデータベースを連携させ、展覧会や講演会など、学内で展開する文化関連活動と結びつけることによって、慶應義塾のアートとカルチャーを一望できるポータルサイト「Keio Object Hub」を開発。ケムコのグランド・オープンに先駆けて、初期公開版として、ⅴ1.0 Verdure(ヴァージャー)を一般公開した。
「Keio Object Hub」は、大学に蓄積された文化財(Object)と人々との出会い・交流の「Hub」、またデジタル空間を通じて、国内外のミュージアムや大学など、グローバルなネットワークに接続する「Hub」となることを狙い命名された。
公開時点では約1万1500件の文化財情報を掲載し、今後もコレクションを追加することとしている。
「Keio Object Hub」の特徴としては、文化財(Object)の基礎情報だけでなく、コレクションの解説を掲載し、デジタル・アーカイブとしての機能の充実を図っていることがあげられる。また、関連作品へのリンクやAIサジェスト機能により、より多くの文化財との出会いを創出する工夫を施している。
保有する画像やメタデータは、「Keio Object Hub」に限らず、さまざまなシステムやアプリケーションで活用することができるように、デジタルコンテンツを相互運用するための国際規格IIIFに対応しており、今後は動画や音声、3Dモデルといったコンテンツの拡充も予定されている。