こおりやま広域連携中枢都市圏を構成する各市町村及び国立研究開発法人国立環境研究所(国環研)は、それぞれ保有する資源を施策事業で活用することで、連携して地域の課題解決を図る協奏(コンチェルト)の取組を推進し、将来にわたり持続可能な活力ある圏域を目指し、「SDGs未来都市圏」を創生するため、包括連携協定を締結した。
この協定の下、国環研は、圏域の市町村と、①地球温暖化・気候変動対応、資源循環及び自然共生に係る研究推進及び研究成果等の活用、②環境分野における人材育成、③地域住民・企業等への普及啓発‐に関することなどについて連携・協力を実施する。
こおりやま広域連携中枢都市圏は、郡山市、須賀川市、二本松市、田村市、本宮市、大玉村、鏡石町、天栄村、猪苗代町、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町で構成している。
国環研福島地域協働研究拠点では、地域の復興と持続可能な発展を支援するため、研究の立案・実施・研究成果の活用を福島県内の地方自治体と密接に連携しながら進めてきた。圏域では、これまでに郡山市をはじめ、いくつかの市町村と連携して、主に気候変動適応策の立案やSDGs(持続可能な開発目標)を地域づくりに活かす研究を実施するとともに、その成果を活用して、これら市町村における政策・施策の立案、地域づくりに協力してきた。
こうした取組の内容を拡充しながら多くのステークホルダーと協力して圏域全体にも展開していくため、圏域を構成する全ての市町村と包括連携協定を結ぶこととなった。
協定締結により、各市町村の状況や地域ニーズに合わせて、気候変動対策、資源循環、自然共生などの各側面の研究と研究成果の地域施策への活用を協力して進める。また、出前講座やセミナーなどのイベントを開催し、児童生徒を含む地域住民への情報提供や学習等への協力を行う。
さらに、こおりやま広域圏市町村と協定を結ぶ他の機関・事業者等との協力も視野に入れ、圏域全体の持続可能な地域づくりを進めることとしている。