名古屋市立大学医学部附属東部医療センターは、より安全かつ正確な人工膝関節置換の実現のため、スミス・アンド・ネフュー社の整形外科用ロボット支援手術システム『CORI』を導入した。日本では2021年に発売が始まったが、愛知県では初の導入になる。
CORIは、人工膝関節置換術で、医師が決めた範囲の骨のみを切除するようコンピューターが制御を行う手術支援ロボット。患者一人ひとりの膝の状態を手術中にシステムに読み込ませることで、オーダーメイドな手術をサポートし、患者の膝の状態に応じた人工膝関節システムを提供することが可能となるため、患者の早期の回復、早期社会復帰を目指す。
骨切除量を制限し安全かつ正確な手術実現
整形外科の人工膝関節置換術において使用する。人工膝関節置換術とは変形性膝関節症、膝の骨壊死、関節リウマチなどにより軟骨や骨がすり減り痛みが出た際に、その箇所を削り切って、人工関節を入れることで、痛みなく歩けるようになるための手術。
CORIは、赤外線カメラでハンドピースの位置を認識し,ロボット支援により骨切除の位置や切除量を制御することから、より安全かつ正確な手術が期待できる。また患者一人ひとりの膝の状態を手術中にシステムへ読み込ませることができるので、オーダーメイドな手術が可能となる。患者個人に合った適切なインプラントの設置ができ、患者の早期の回復、早期の社会復帰に貢献が期待される。