2021年4月27日 【北極科学大臣会合】5月8日・9日に開催「持続可能な北極のための知識」

3回目となる北極科学大臣会合(ASEM3)が、5月8日・9日に虎ノ門ヒルズ5階で、日本とアイスランドの共催により、オンライン形式で開催される。イタリア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、ロシア、米国、カナダ、インド、中国、韓国の27か国・地域、さらに北極圏アサバスカ評議会など6先住民団体が参加。『持続可能な北極のための知識』をテーマに、①観測、②理解、③対応、④強化―の四つの視点から意見を交わす。

議論の視点のうち「観測」では、観測ネットワークやデータ共有の実装に向けて議論。「理解」は、北極環境や社会システムとその全球的影響の予測と科学的理解の強化という観点から方向性を打ち出す。

「対応」では、持続可能な開発、脆弱性と回復力の評価、科学的知見の運用、「強化」は、〝次世代〟を念頭に置いて、人材育成、教育、ネットワークに関して議論。共同声明の採択を目指す。

北極に関する研究・科学の国際協力を強化し、政策決定に活かすことを目的とするASEMは、2016年9月に第1回会合を、ホワイトハウスの呼びかけにより米国で実施した。続いて、2018年10月には、EU、ドイツ、フィンランドの共催で、ドイツ・ベルリンで開催。北極での研究観測や主要な社会課題への対応の促進、関係国間や先住民団体との科学協力のさらなる促進を目的に、活発な意見交換が展開された。


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