北海道大学特任教授のリスト・ベンジャミン氏が、ノーベル化学賞を受賞した。同氏は、2018年から北大化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD(アイクレッド))の主任研究者として、有機触媒を用いた新規反応開発に係る研究に取り組んでおり、昨年5月からは特任教授としても在籍している。
受賞に際する北大関係者からのコメントは次のとおり。
寳金清博総長「本学は、文部科学省の事業「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に2018年に採択され、化学反応創成研究拠点(ICReDD)を同年10月に設立しました。ICReDDは,第一線の研究者を世界から多数集め、優れた研究環境ときわめて高い研究水準を誇る世界から目に見える研究拠点として活動しています。世界的なネットワークの中で研究しているICReDDにおいて、ノーベル賞受賞者を輩出できたことは大変光栄です。今後も、こういった研究ネットワークを活かし、世界の課題解決に向けて貢献してまいります」
前田理化学反応創成研究拠点長「リスト先生には、我々ICReDDが掲げる計算と情報を用いて有機合成を革新するという理念に共感していただき、2018年のICReDD創設以来、主任研究員としてご参画いただいています。同僚として,そして、ICReDDの拠点長として、リスト先生のご受賞をよろこび、祝福しております」