京都大学iPS細胞研究財団は、設立3周年を迎え、「毎月寄附者1000人募集キャンペーン」を9月6日から行っている。期間中は毎月寄附型クラウドファンディングを実施し、申し込み特典として、希望者には特製絵葉書をプレゼントする。また、オンラインイベントとして、iPS細胞に関するセミナーや支援者とのサポーターミーティングを開催予定。山中伸弥理事長は「iPS細胞研究は〝橋渡し〟を拡大すべき新しいステージに入っている。キャンペーンを機に、実用化に向けて技術を〝橋渡し〟することで、誰もがiPS細胞による新しい医療を受けられる社会を目指します」とコメントしている。
キャンペーン名称は『みんなに届けiPS』。「ⅰPS細胞技術を使用した新しい治療法が一日も早く確立され、病気で苦しむ患者さんみんなに届けてほしい」。同財団職員の想いを込め、キャンペーン名称を決定したという。
11月29日まで実施のキャンペーン期間中、毎月寄附を募集する形式でクラウドファンディングを実施する。金額の目標設定は行わず、毎月寄附者1000人を目指す。特典として、期間中にキャンペーンサイトから新規で毎月寄附を申し込んだ人、または既存の毎月寄附額の増額を申し込んだ人のうち、希望者全員に特製iPS細胞絵葉書をプレゼントする。
また、支援者を対象としたサポーターミーティング「聞かせてください。あなたの想い」に初実施。9月30日に動画を公開する。10月11日には財団職員がiPS細胞技術に関する疑問に答える企画「iPS細胞の基礎のキソ」、11月2日には財団製造部長が同財団が取り組む再生医療用iPS細胞製造について説明する。両企画とも、当日の動画配信とともに、後日録画を配信する。