京都大学研究者を中心とした学術研究者、高分子・ソフトマター業界を中心とする産業界15企業(※)、大型の量子ビーム施設の三者が連携し、産業界での量子ビーム利用者の育成と、多種の量子ビームを用いた産業利用成果の最大化を目指した産学施設連携組織「量子ビーム分析アライアンス」(代表:竹中幹人京都大学化学研究所・教授)を結成した。
「量子ビーム分析アライアンス」では、大型放射光施設「SPring-8」での京大専用ビームライン「BL28XU」、大強度陽子加速器施設物質・生命科学実験施設「J‐PARC MLF」と研究用原子炉「JRR‐3」等の量子ビーム施設で、人材育成のための基礎科学に基づいた実地教育や産業界の共通課題解決のための量子ビーム利用技術の高度化の推進を行うことによって、量子ビームを用いたイノベーションの創出を目指す。
さらに、この新しい形の産学連携施設連携を強力に推進するため、結成2年目に当たる2022年度には、「量子ビーム分析アライアンス」による寄附研究部門「量子ビーム研究部門」(仮)を京大に創設することを計画している。
参加企業:一般財団法人化学物質評価研究機構、㈱クラレ、JSR㈱、住友ベークライト㈱、住友ゴム工業㈱、DIC㈱、㈱東ソー分析センター、TOYO TIRE㈱、㈱東レリサーチセンター、日産化学㈱、㈱日東分析センター、日本ゼオン㈱、三井化学㈱、三菱ケミカル㈱、㈱メニコン