2022年2月21日 【九工大・九大】が衛星教育に関する共同プログラム開始 革新的宇宙理工学ミッションの中核人材の育成

九州工業大学と九州大学は、革新的な宇宙ミッションを企画・実行できる素養を持つ人材を育成するため、両大学共同での教育プログラム『大学間連携による理学工学融合実践的宇宙ミッション早期教育プログラム』をスタートした。

同プログラムは、九工大が主管実施機関、九大を共同参画機関として文部科学省の令和3年度宇宙航空科学技術推進委託費(プログラム名:宇宙航空人材育成プログラム)に採択されているもの。両大学の強みやこれまでの実績を活かした取組になっている。

すでにテレビ会議を通じて両大学の学生約50名が定期的な交流を行うなど今年1月から本格的に活動を開始しており、3月には衛星開発の第一歩としてミッション定義審査(MDR)を実施する予定。

プログラムは、国内の衛星教育に関して、以下のような課題の解決を目指している。

◎超小型衛星の科学観測利用が欧米に比べてまだまだ少ない。

◎科学観測が大型-小型衛星中心なので、科学観測衛星の教育は大学院が中心となるケースが多く、意欲ある学部生が参加できる機会が少ない。

◎工学系では超小型衛星の教育利用が進みつつあるが、工学系学生が本格的な理学ミッションに参加する機会が少ない。

◎超小型衛星による科学観測を充実するためには、よりイノベーティブな発想が必要となるが、こうしたトレーニングを低学年のうちに実施する必要がある。

以上のように、理学系の学生が低学年のうちに衛星開発に関わる機会や、衛星工学を学ぶ工学系学生が理学的課題について学ぶ機会が少ないという課題がありました。そのため、超小型衛星開発に実績のある九工大(革新的宇宙利用実証ラボラトリー)と宇宙科学の研究・教育に実績のある九大(国際宇宙天気科学・教育センター)が連携し、外部の企業や研究機関の協力のもと、大学学部生を中心とした工学・理学の相補的な衛星(CubeSat)開発の実践的教育プログラムを実施することになる。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.